月刊美術 2015年3月号

​月刊美術主催:美術新人賞デビュー2015  全入選作品31点、一挙掲載に掲載されました。

 

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「私は大学4年間は写実絵画は描かず、硬い頭を柔らかくしようと写実以外のものを制作していました。自分はずいぶん遠回りしてしまっています。今やっと方向が解ってきたという感じです。

この作品《涅槃》のように邪念を捨てて、臆病ですが常に新しいことに挑戦し辿り着ける、正に悟りの境地を目指していきたいとおもっています。

ヴィジュアルではなく、自分の特異性をそのまま作品に出すことができたらなと日々試行錯誤するのであります。」 すー

《選考評》

・丸山勉

すー《Nirvana(涅槃)》。ファミコン時代のドット絵を思わせる世界に銀髪の美少女が勇者となっている。ライトノベルのような絵画作品は、やはり新しい。背景にある小物も結構楽しい。ギリギリファミコン世代ということもあり、個人的には一番好きな作品です。

・河嶋淳司

奨励賞のすー《Nirvana(涅槃)》は、ゲーム等の映像を思い浮かばせる作品で、デジタルな平面を中間色と青色と白色で構成している。その彩りもおもしろいが、女性の顔だけが比較的通常の描写で描かれていて、そこに作者の意図を感じた。

・斎正機

奨励賞のすーさん《Nirvana(涅槃)》の作品はゲームの世界らしい。(僕はゲームやらないからわかんない。でも目立ったのは確かだ)

・ミヤケマイ 

奨励賞のすーさん《Nirvana》は中央の人物の描き方を考えると、確信犯的に、背景のゲームの世界との落差をつけているところが、描かれている内容と技法がシンクロしていて冒険心が感じられます。惜しいのは画角とクロッピングが狭すぎて絵がこぼれてしまっているところ。上や左右に比べて下はスペースがなくなった感のある切り落としになっていますが、大きな作品が描ける人だと思うのでサイズのことを考慮してみて下さい。